中国の鉄道

中国の鉄道

中国の国鉄は、中国本土においては、その大多数の路線が中華人民共和国国務院鉄道部の管轄下にある。

 

中華人民共和国では、鉄道は長距離輸送・移動において最も一般的な手段である。鉄道網は八縦八横とも呼ばれる路線をはじめとして国内を縦横に張り巡らされており、全長 78,000 km とアメリカやロシアに次ぐ長さである。現在、この鉄道網はマカオを除く全省に達している。

 

中国の鉄道の特徴として、貨物輸送が主で、旅客輸送は従であることが挙げられる。

 

トンベースの年間貨物輸送量はアメリカを上回り、約20億トンで世界一である(ただし、トンキロベースでは2兆トンキロのアメリカを下回り、1兆5000億トンキロで、世界第2位である)。

 

一方、旅客輸送は、年間輸送量は約10億人(日本の約10分の1程度)、5000億人キロ(日本の約2倍で世界一)である。このことは、長距離の利用客が非常に多いことを意味する。実際、旅客輸送は、長距離輸送が中心であり、2〜3日をかけて走る列車も少なくない。直通を原則としたダイヤ構成で、一部のローカル線を除き、乗り継ぎでの利用は考慮されていない。

 

中国の鉄道で最も利用客が多くなるのは、毎年1〜2月の旧正月の前後、いわゆる「春節」の帰省客輸送である。この時期には列車が全国で大増発されるなど、当局では延べ約2億人とも言われる利用客数を捌くために、40〜45日程度の特別体制が組まれる。近年は都市部への出稼ぎが多くなったこともあって、輸送力は絶対的に不足しており、切符の購入は困難を極めるほか、切符が高額で取引されることもある。いわゆる「乗り鉄」に限らず、鉄道利用の観光旅行はこの時期は避けるのが賢明である。

 

2008年の春節輸送では、同時期に襲った大寒波の影響で、全国的に運休や立ち往生が続出するなど、ダイヤが大幅に乱れ、主要な駅には数十万人とも言われる利用客が数日間も滞留して、一部では不穏な状況になるなど、全国で大混乱に陥った。

 

欧米諸国や東南アジア、オーストラリア、日本、韓国などの大都市圏では、都市近郊鉄道が発達しているが、中国では、地下鉄や路面電車、モノレール、トロリーバスが存在する都市はあるものの、その数は、中国の大都市の数に対して非常に少ない。日本の国電や、ドイツのSバーンのような、都市近郊電車網は、中国では皆無であった。しかし、近年は上海や北京などで全区間高架または地上を走る軽軌と呼ばれる都市近郊鉄道も開通しており、蘇州などでも建設が始まっている。

 

 

(ウィキペディアより)

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